サウジアラビア政府系ファンドが支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」のCEOを務めるグレッグ・ノーマン(67)が、同ツアー参戦を表明した選手を追放した米ツアーなど反対派へ反論した。

 ノーマンは、米放送局「フォックスニュース」で、人権問題などを抱えるサウジアラビアからの資金でバックに運営される新ツアーが非難されていることに、持論を展開した。「欧州ツアーでは、サウジ国際という大会をやっている。だから私には、ゴルフが世界にとって良いものなら、ゴルフはサウジアラビアにとっても良いものだ」

 さらに、米ツアーの側の〝矛盾〟も指摘。「米ツアーのスポンサー企業23社が、400億ドル(約5兆円)相当のビジネスをサウジアラビアと行っている。なぜスポンサーは問題なくて、選手はダメなんだ。米ツアーのジェイ・モナハン会長は、サウジアラビアに投資している23社のCEOに会って〝出場停止〟にするだろうか。まさに偽善としか言いようがない」と語気を強めた。

 また、ノーマンは新ツアーの結果を世界ランキングへ組み込むよう申請することも明かした。2週前に英ロンドン郊外で行われた「LIV招待」開幕戦の個人戦で優勝したシャール・シュワーツェル(南アフリカ)らの結果は同ランクに反映されていない。