国内女子ゴルフ「宮里藍サントリーレディス」2日目(10日、兵庫・六甲国際GC=パー72)、プロ野球・西武などで通算224勝を挙げ、元ソフトバンク監督の工藤公康氏の長女・工藤遥加(29)が、通算7アンダーの2位につけた。

 4位から出たこの日は4バーディー、1ボギーの69をマーク。通算10アンダーで首位の藤田さいきを追う決勝ラウンドを残すが、ツアー初優勝へ向けて好位置だ。昨オフから公康氏をコーチにつけており、徐々に効果が表れている。

 遥加は「たくさんアドバイスをもらっている。昔から自分の悪い方に考えてしまったり、いろいろ考えすぎてしまう癖があるので、そのアドバイスが100%生きてかというと、自分の凝り固まった思考が邪魔をして素直にアドバイスを聞けなかったりするけど、少しずつ自分の中に入ってきているのかなと。すごく褒めてくれるので、少し自信を持てるようになった」。

 また、公康氏が現役時代に徹底してきた体調管理に関する教えも受ける。遥加は「疲れたからといって、そのまま寝ないようにとか、ちゃんと湯船につかって寝るという基本的なことなんですけど、疲れているとシャワーだけで済ませてしまうので。ストレッチも10分くらいではなく、やった方がいいと言われる」。

 また、キャディーを務める弟・拓也さんも頼もしい存在だ。「たくさんたわいのない話ができるのが大きい。緊張するタイプなので和ませてくれる。私についてくれるようになってから、父からのアドバイスで練習日にできていないことを管理してくれる。今まで一人で転戦していたので、家族が一人でも近くにいてくれると心強い。食事もラウンド中に『今日、どこに行く?』とか話をしている」

 拓也さんの本業は英語塾の講師だが「なるべく時間をつくってもらって一緒に戦ってもらうように頼んでいる。(今季)後半は来れない時も多いけど、前半はできる限りやってもらうつもり」。家族の力を結集して悲願のツアー初Vへと突き進む。