男子ゴルフでサウジアラビア政府系ファンドが支援する超高額賞金の新ツアー「LIV招待」のトップに立つグレグ・ノーマン(67=オーストラリア)がゴルフ界のスーパースターであるタイガー・ウッズ(46=米国)に同ツアーへの参戦オファーも断られていたことを明かした。

 米男子ツアーが「LIV―」に参戦したメジャー通算6勝のフィル・ミケルソン(51=米国)ら17人の選手に対して米ツアーへの出場を禁止すると正式発表。すでに元世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(37=米国)らは米ツアーの会員資格を返上する意向を表明するなど、深刻な〝対立〟が浮き彫りとなっている。

 そんな中、英紙「デーリー・メール」によると、新ツアー側は大スターのウッズにも参戦を要請し、交渉を行っていたという。ノーマンは「ウッズは驚くほど巨大な取引を断った。私たちは9桁の上の方(の金額)について話をした」と語ったとし、推定10億ドル(約1340億円)に近い金額を提示するも拒否されたという。

 ウッズの参戦はならなかったものの、年間10大会を予定する新ツアーは9日に英ロンドンで開幕。賞金総額2500万ドル(約33億5000万円)で、優勝賞金は400万ドル(約5億4000万円)となる。しかも予選落ちはなく、最下位(48位)でも12万ドル(約1600万円)がもらえる。

 日本からは参戦した谷原秀人(国際スポーツ振興協会)はイーブンパーの11位、香妻陣一朗は3オーバーの24位発進。5アンダーとしたシャール・シュワーツェル(南アフリカ)が初日首位に立ったが、大会の行方とともに米ツアーとの〝バトル〟も注目されそうだ。