男子ゴルフの世界ランキング2位のジョン・ラーム(27=スペイン)が、米ツアー「メモリアル・トーナメント」2日目(3日=日本時間4日、オハイオ州・ミュアフィールドビレッジGC=パー72)で、イライラから加害者になりかねない危険行為を犯した。

 米ゴルフメディア「ゴルフ・コム」によると、この日の11番パー5でラームが、フェアウエーから3打目を放ち、その打球に納得いかなかったのか、自身のキャディーバックへクラブを投げつけ、それがはねてテレビクルーの女性方向に飛んでいってしまった。

 直撃ならケガにつながっていた可能性もあり、ラームは慌てて謝罪の言葉をかけた。女性は「大丈夫です」と応じた。幸い大事には至らず、通算2アンダーの24位で予選を突破したが、この日は大シャンクもしてしまうなど、スコア以上に波乱の1日となった。

 そんなラームはプレー中のミスなどでブチ切れることは少なくない。この日のようにクラブを投げつける以外にも、蹴り上げたり、たたきつけたり、周辺のものに当たることや汚い言葉を口走ることもある。かねて問題視されていた中、2018年の結婚を機に減少傾向にあったが、ふとした瞬間に出てしまうようだ。

 連覇を狙った昨年大会は、3日目に首位でホールアウトした後、新型コロナウイルスの感染が明らかになり、棄権したが、今年はまた異なる形で話題となってしまった。