【ノースカロライナ州サザンパインズ3日(日本時間4日)発】米女子ツアー今季メジャー第2戦「全米女子オープン」2日目(パインニードルズロッジ&GC=パー71)、125位から出た渋野日向子(23=サントリー)は、74と伸ばせず、通算8オーバーの110位で決勝ラウンドに進めなかった。国内スポット参戦を含めて3戦連続予選落ち。18位スタートの小祝さくら(24=ニトリ)が通算1アンダーの21位につけ、初日に続いて日本勢最上位となった。

 初日の出遅れを挽回するべく臨んだこの日も2バーディー、5ボギーと精彩を欠いた。9番からスタートし、11番の3パットから連続ボギー。さらに14、15番もボギーが来てしまい、17番で初バーディーが来るも、前半9ホールで3つスコアを落とし、後半も巻き返せず、ホールアウトした時点で132位。通算3オーバーのカットラインには遠く及ばなかった。

 渋野は「今日も1日いいところなしで終わった感じ。あれだけカットラインより下だったので攻めなきゃいけない気持ちと安全にいかなきゃいかん気持ちが混ざってよくわからない感じで終わってしまった」と振り返った。攻めてバーディーを取らないと予選突破が難しい状況だったが、そこに振り切れない中途半端な心理状態だったようだ。これでは長所の一つである思い切りのよさが発揮されにくい。

 それに結果が出なかった以上、臨戦過程も“敗因”に挙げられてしまう。リフレッシュを兼ねて先月に一時帰国して国内ツアー今季初参戦したが、米国でのメジャー第2戦を見据えると、十分な調整ができたのか疑問が残る。短期間での時差を伴う長距離移動も決してプラスにはならない。複数のゴルフ関係者から「本人なりの考えがあるのだろうが、向こう(米国)で試合に出るなり、調整した方がよいのではないか」との声が上がっていた。

 長いシーズンを通して好調をキープし続けるのは難しい。来週の「ショップライト・クラシック」(10日開幕、ニュージャージー州)から仕切り直し。すぐにメジャー第3戦「全米女子プロ選手権」(23日開幕、メリーランド州)もやって来る。再調整で本来の姿を取り戻したいところだ。