国内女子ツアー「ブリヂストンレディス」最終日(22日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C=パー72)、昨季賞金女王の稲見萌寧(22=Rakuten)が、価値ある2位をつかんだ。

 首位と3打差の5位から出たこの日は、2番パー5で7メートルを入れてイーグルとすると、4、6番でバーディーを奪い、首位浮上。しかし12、13番の連続ボギーで失速し、16、18番のパー5でバーディーを取り返すが、優勝した西郷真央(島津製作所)には2打及ばなかった。

 ここ3戦は3位、3位ときて今週は2位。今季初勝利へあと一歩届かない状況が続く。それでも「今週やっと初めて優勝争いができた感じがして、それまでは追い上げていってとかだったので、だいぶ光は見えてきて繰り返していけばという感じです」と手応えを口にした。

 西郷が16番でイーグル、18番でもバーディーを決めていただけに「追っている側からしてはきつい」。それでも「(西郷が)16番でイーグル取って、2打差を知った上で最後のバーディーパットだったので、キャディーさんと『単独2位にするのか、タイなのかしっかりやろう』と話して決められたので『成長したね』と笑いながら言ってました」と語った。

 かねて海外志向はないと語っており、「全米オープン」(6月2日、ノースカロライナ州)など海外メジャーにスポット参戦する予定はない。まずはこの手応えを今季初勝利へとつなげていきたいところだ。