女子ゴルフの渋野日向子(23=サントリー)が、石川遼(30=CASIO)復権の〝起爆剤〟になるかもしれない。

 渋野は今季から米ツアーに本格参戦。2週前のメジャー「シェブロン選手権」で4位に入ると、ハワイで行われている今週の「ロッテ選手権」3日目(15日=日本時間16日)を終えて、通算7アンダーの2位。昨年前半はスイング改造の影響で思うような結果が出なかったものの、2019年「AIG全英女子オープン」覇者にふさわしいプレーぶりだ。

 一方の石川は2019年12月を最後にツアー優勝から遠ざかるなど精彩を欠く。国内ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」で予選落ち。参戦中の「関西オープン」では、首位と11打差となる通算2アンダーの16位で17日の最終ラウンドを迎える。昨年10月には米国からの帰国後に〝隔離やぶり〟を犯し、日本ゴルフツアー機構(JGTO)から処分を受けた。ツアーきっての人気者だけに復活が期待される。

 そんな中、ツアー関係者からこんな声が飛び出した。渋野が「ロッテ選手権」で直ドラにチャレンジするなど、思い切りのよいプレーを披露していることもあって「石川選手もツアーで直ドラをやっていましたし、渋野さんのそういうプレーぶりや活躍が刺激になるのでは」と指摘。石川は親交のある渋野にスイング改造に関するアドバイスを授けたこともあり、自身もウカウカしていられなくなるというわけだ。

 果たして渋野の成績上昇とともに、石川も上り調子になっていくのだろうか。