とことん嫌われた。ゴルフの国内ツアー「KKT杯バンテリンレディス」2日目(16日、熊本空港CC=パー72)、70位から出た昨季の賞金女王・稲見萌寧(22=Rakuten)は、3バーディー、3ボギーの72とスコアを伸ばせず、今季2度目の予選落ちとなった。

 どうしたらいいのか――。稲見のあきらめに近い表現が全てを物語っていた。2番パー4でこの日最初のバーディーを奪ったものの、3番パー3でボギー。4番パー5では、足を滑らせて林に打ち込むなど、終始苦戦を強いられた。ホールアウト後には「今日もなんか理不尽だなと思いながらのラウンドだった。いいショットが打てているのに、風がよくわかんなくて、すごい(ボールが)いってしまったりとかして、なんかもう本当に苦手だなと思った」と苦笑いを浮かべた。

「自分の(ショットの)打ちミスは少ないという感覚はある」と話すように、自己評価はまずまずだった。しかし「風とかそういう本当に微妙なところで上手にいかなくて、そこそうなるかなみたいな感じで、結構ずっと疑問に思いながらやっていた」と不満顔。「ロケーションが苦手」と話すコースを攻略することはできなかった。

 今季は苦しい戦いを強いられている稲見。「とりあえずそんなに何か変えるというよりも、全体的にもう一回調整したい」と前を向いたが、浮上のきっかけをつかむことはできるか。