【全米OP】丸山茂樹が解説 松山の優勝夢じゃない “大会史上最難関”モンスターコース攻略のカギ

2015年06月16日 10時00分

 松山英樹(23=LEXUS)が悲願の初メジャー制覇に挑む今季のメジャー第2戦「全米オープン」が18日に開幕する。今年が初開催となるチェンバーズベイGC(ワシントン州)が舞台。大会史上最難関とも噂されるモンスターコースで、注目の松山はどんな戦いを繰り広げるのか? 出場5回、2004年4位の実績を持つ丸山茂樹(45=セガサミーHD)が大会の行方を占った。

 ――今年の「全米オープン」はかなり厳しいコースだと評判だ

 丸山:ボクも行ったことはないけど、最長7800ヤードって数字に圧倒されちゃうよね。結構、転がるって話も聞いてるけど、その前に数字から来る圧迫感がすごい。520ヤード、パー4なんて、2打目は何を持つんだよって。ローリー・マキロイ(26=英国)みたいに360ヤード飛ぶなら「8番アイアンかなぁ」なんて笑ってられるかもしれないけど。

 ――2010年の「全米アマ」は7742ヤード、パー71で行われた

 丸山:パトリック・リード(24=米国)が68で回ったんでしょ。プロだからそれよりいいスコアが出るのかなとは思うけど、当時のセッティングも分からないし、どうなんだろう。まあ、コースを知っているという意味で(11年にプロ転向した)リードは有利なのかもしれないね。

 ――これだけ長いとやはり飛距離がカギになる

 丸山:飛ばし屋有利は間違いないだろうね。本当ならタイガー・ウッズ(39=米国)って言いたいところだけど、最近の調子を見るとちょっと…。

 ――本命はマキロイか

 丸山:海が近いし、写真や映像を見てもリンクスタイプのコース。全英(オープン)に強くて飛距離のある選手が強い。セルヒオ・ガルシア(35=スペイン)を中心にマキロイ、アダム・スコット(34=オーストラリア)あたりかな。

 ――そこに続くのは

 丸山:マネジメント力も要求されるからベテランにもチャンスがあるのかな?(飛ばし屋ではない)ジム・フューリク(45=米国)がやってくれるとボクは気分がいいけど(笑い)。若手ならジョーダン・スピース(21=米国)とかね。

 ――そうしたなかで松山の位置づけは

 丸山:あんまり余計なことを言ってプレッシャーをかけたくないから「10番手以内」にしておこうかな(笑い)。あのショットは米ツアーでも格別だし、全英でのプレーを見ても風でショットが変わる雰囲気がないからね。

 ――松山は風に強い

 丸山:風があると2メートルぐらいのパットなんか、すごく気になる。それはヒデキも同じだと思うけど、スイングが崩れる感じはないよね。

 ――メジャー独特の雰囲気もある

 丸山:ボクなんかはツアーのなかの1試合として臨んで「ラッキーよ、ここに来い」って感じだったから、そうでもなかったけど、ヒデキは本気で「メジャーを勝てる」と思ってやってる。もうボクには分からない世界だね(笑い)。

 ――アドバイスは

 丸山:1か月ぐらい前にキャディーの(進藤)大典くんに会って、パッティングの練習法を聞かれたんですよ。自分のやってた練習をいくつか教えたけど、本人に何を伝えたかは分からないんでね。

 ――松山はパッティングで悩んでいるのか

 丸山:米ツアーは毎週、芝も違うし、日本みたいにきれいなグリーンはまずないから対処する時間は必要。チェンバーズベイも西海岸(シアトル近郊)だからポアナ(雑草の一種)が混じってるのかなって想像はできるよね。最終的にパッティングがカギを握るのはどんな試合でも一緒でしょう。

 ――改めて松山の優勝の可能性は

 丸山:ヒデキだったら夢じゃない。口にはしないだろうけど(昨年の米ツアー年間王者)ビリー・ホーシェル(28=米国)と10回やったら8回勝つぐらいの自信があると思う。そういう意味では賞金王だって、メジャー制覇だって、あらゆる可能性があると思うよ。

☆まるやま・しげき=1969年9月12日生まれ。千葉県出身。日本大学を経て92年プロ入り。93年には「ペプシ宇部興産」でプロ初優勝を飾った。2000年から本格参戦した米ツアーでも2年目の「ミルウォーキー・オープン」で初優勝。日本人最多の3勝を挙げている。02年「全英オープン」では優勝に1打差の5位と日本人初のメジャー制覇に迫った。現在は左手親指の慢性亜脱臼と闘いながら、ツアーにスポット参戦。ジュニア育成にも力を入れている。169センチ、73キロ。