世界ゴルフ殿堂入りを果たした男子ゴルフのタイガー・ウッズ(46=米国)に、憧れの大スターと重ねる最大級の賛辞が贈られた。

 メジャー15勝を含む歴代最多タイの米ツアー82勝を挙げるなど、偉大な功績が評価されたウッズ。9日(日本時間10日)に米フロリダ州で行われた表彰式典では「家族、仲間とともに戦ってきた。全ての人に感謝したい」と涙ぐみながら喜びを表した。

 そんなウッズに祝福の声が続々だ。英メディア「ゴルフ・マンスリー」は、1992年の「マスターズ」覇者で2013年に殿堂入りを果たしたフレッド・カプルス(米国)の「私が今まで見た中で最高の選手」という声や、メジャー4勝のローリー・マキロイ(英国)の「ウッズは僕のインスピレーションであり、ヒーローだ」とのコメントを紹介している。

 そんな中、ひと際大きな祝辞を贈っているのが、「マスターズ」と「全英オープン」を3度ずつ制し、98年に殿堂入りしたニック・ファルド(英国)だ。

 ウッズのメジャー初制覇となった97年の「マスターズ」で、前年覇者としてウッズにグリーンジャケットを着せたファルドは、自身のツイッターで「殿堂入りおめでとう。あなたは私たちのゲームの歴史上、最も著名なプロでした。実際、あなたが成し遂げたことは、おそらくあなたを、アリ以来の最も著名な世界的スポーツマンにするでしょう」とコメントした。

 アリとはもちろん〝ザ・グレーテスト〟ことボクシング元世界ヘビー級王者モハメド・アリだ。ウッズは、アリを少年時代から憧れたアスリートに挙げ、16年にアリがこの世を去った際にも自身のツイッターで「常に偉大だった。本当に大勢の人にとって、多くの意味でチャンピオンだった」と追悼するなど敬意を表している。

 少年時代からのヒーローに重ね合わせる声はウッズにとって最大の祝福となったはずだ。