日本人のVはいつ!? ゴルフの国内男子メジャー「日本プロ選手権日清カップ」最終日(17日、埼玉・太平洋C江南C=パー71)、首位でスタートしたアダム・ブランド(32=オーストラリア)が逃げ切り、通算16アンダーで日本ツアー初優勝を飾った。日本人では藤本佳則(25=国際スポーツ振興協会)の12アンダー、3位が最高だった。

 これで国内男子ツアーは開幕から3試合連続で外国人選手が優勝。1995年以来、20年ぶりの異常事態となった。日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長(59)は「過去にも強い外国人が年に何勝もしたことがあったが、今は毎週違う選手が勝っている」と外国勢の層の厚さを強調。それだけに日本人が勝つのは難しくなっている。

 今大会4位、アジアツアーでもプレーする川村昌弘(21=マクロミル)によれば「海外では『日本のツアーはいいね』とうらやましがられる。賞金が高くて、移動は楽。日本は食事もおいしいですしね。旅が好きなボクには逆だけど、海外の選手にとって日本は魅力のあるツアーなんです」。だからこそ力のある外国人選手が日本に来るわけだ。

 とはいえ、外国人の優勝が続けば、ファン、スポンサー離れは加速する一方。“魅力的なツアー”であり続けるには日本人の活躍は不可欠だ。倉本会長は「日本人が勝てないのは困ったもの。死に物狂いで練習して、死に物狂いでやってほしい」と話したが、この言葉は選手たちに響くのだろうか?