国内男子ツアーの今季メジャー初戦「日本プロ選手権日清カップ」初日(14日、埼玉・太平洋C江南C=パー71)、K・T・ゴン(32=韓国)が8アンダーで首位に立ち、宮里聖志(38)は5アンダーの4位タイにつけた。

 アマ時代からスター街道を歩んできた妹・藍(29=サントリー)、弟・優作(34)の陰に隠れていた宮里家の長兄は好スタートに「いや~まぐれですよ」と笑顔。スタートの1番パー5でいきなりイーグルを奪い「あれで気持ちが楽になって伸び伸びとできました」。

 そんな聖志は、米ツアーを主戦場とする妹の復活をサポート。現在、藍が使用するパターグリップは聖志が最初に使い始めたものという。父の優氏(68)は「聖志が『これいいよ』と持ってきたんですが、確かに私のパター理論にぴったり合致する。それで、藍にも渡したんです」。

 国内のギターピックメーカーが開発した変わり種だが、藍は「今までは、その日のフィーリングで握り方が変わってしまっていたけど、このグリップは同じ握り方しかできない」とすっかりお気に入り。実際に、導入した今季の米ツアーでは予選落ちが一度もない。

 一方、聖志は一昨年でシードを失い、今季は下部ツアーの成績上位の資格で参戦中。同じグリップを使う妹よりも早く優勝し、完全復活した姿を見せたいところだ。