松山英樹が今季2勝目で進化証明!ゴルフ界の重鎮は〝無双化〟に太鼓判 

2022年01月18日 05時15分

グリーン上の進化を見せつけた松山英樹(ロイター=USA TODAY Sports)
グリーン上の進化を見せつけた松山英樹(ロイター=USA TODAY Sports)

「マスターズ」連覇へ視界良好――。米男子ツアー「ソニー・オープン」最終日(16日=日本時間17日、ハワイ州ホノルル・ワイアラエCC=パー70)、63で回った松山英樹(29=LEXUS)が通算23アンダーで並んだラッセル・ヘンリー(米国)とのプレーオフ(PO)を制して今季2勝目を挙げた。崔京周(韓国)のアジア人による米ツアー最多勝利に並ぶ通算8勝目は、さらなる進化のたまもの。ゴルフ界の重鎮も〝無双化〟に太鼓判を押している。

 9番を終えてヘンリーにつけられた5打差を最終18番パー5のバーディーで追いついて迎えたPO1ホール目(18番)。松山は3Wで放った残り277ヤードの2打目を80センチにつける、スーパーショットによるイーグルで決着をつけた。

 過去8度の出場で予選落ち3回、最高位が12位の苦手コースを克服する勝利に「まさかここで勝てるとは思っていなかった。本当にいいプレーができたと思う」と喜んだ。1983年の同大会(当時は「ハワイアンオープン」)で日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(79)が最終18番の劇的イーグルでつかんだ優勝に続く日本人Vに「青木さんの勝った試合で勝てたのはすごくうれしい」と、しみじみ語った。

 POで見せた1打に米ツアー公式ツイッターが「信じられないショット」と表現するなど、世界屈指のショット力をいかんなく発揮する一方で、JGTO元会長の小泉直氏(82=現顧問)はパッティングの変化に注目。「パットの打ち方が少し変わりましたね。広かったスタンス幅が少し狭くなった。〝バン、バン〟という打ち方のイメージがなくなり、右手をうまく使って打てるような形になってます。(目沢秀憲)コーチのアドバイスなのでしょう。すごくセンスがありますね」と指摘した。

 これまでショットに比べてパッティングが課題とされており、小泉氏も辛口の意見が多かったが、珍しく高評価。JGTO会長時代にはパッティングのアドバイスをした某プロがその大会で優勝したこともあるほど、見る目は確かだ。実際、今大会ではストローク・ゲインド・パッティング(パッティングのスコア貢献度)が「7・264」で1位を記録している。今季トータルでは174位に沈んでいることを踏まえても、劇的に改善されてきた。

 もちろん今後も好不調の波はあるだろうが、グリーン上の進化は松山から弱点がなくなりつつあることを意味する。前述の通り、ショットは小泉氏が「世界一」と絶賛するほど。アプローチも世界基準の技術を持つだけに、まさに〝無双状態〟へと突き進んでいると言ってもいい。松山の優勝を受けて、青木会長が「今後、どれだけ優勝するのか、どこまで強くなるのか、そんなことを思わせる今回の優勝だったと思います」とコメントしたのも確かな強さを感じたからだろう。

 16日付の最新世界ランキングでは19位から10位に浮上。2018年6月以来のトップ10返り咲きを果たした(自己最高位は17年6月の2位)。次戦の「ファーマーズ・インシュアランス・オープン」(26日開幕、カリフォルニア州サンディエゴ)での戦いも注目される中、昨年アジア人として初めて優勝した4月の祭典「マスターズ」へ向けては、ジャック・ニクラウス、タイガー・ウッズ(ともに米国)、ニック・ファルド(英国)しか達成していない連覇の期待も膨らむ。

 決して簡単ではないが、松山にその資格は十分にありそうだ。

【松山は声援に感謝「いいプレーにつながる」】今大会は日本と縁があるハワイで日本企業主催の大会だったことから、松山は多くの声援を受けた。優勝後の会見では「5打差ある中でも、その力はすごく感じた。(声援は)やっぱりいいプレーにつながると改めて実感した」。昨年10月に日本で開催された「ZOZOチャンピオンシップ」もギャラリーの後押しを優勝の一因に挙げており、まさに〝再現〟となった。

 今回の優勝のお祝いについて質問が飛ぶと「今日はたくさんお酒を飲みます」と即答。松山は酒席も大好きで、日本酒、焼酎、ワインなどなんでもいける酒豪だという。ただ「休みはいつ取るのか?」と聞かれると「今日の夜が最後」。お祝いムードに浸るのは優勝した当日だけで、すぐさまストイックにゴルフと向き合うようだ。

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