【ジョージア州オーガスタ7日(日本時間8日)発】9日開幕の今季メジャー初戦「マスターズ」(オーガスタナショナルGC=パー72)に日本から唯一出場の松山英樹(23=LEXUS)は、2009年覇者のアンヘル・カブレラ(45=アルゼンチン)と18ホールの練習ラウンドで調整した。優勝予想ではあの大物を上回る支持を得た。また予選ラウンドのペアリングが発表され、松山は12年「全米オープン」Vのウェブ・シンプソン(29=米国)らと同組になった。

 この日の松山と一緒に回ったのは、09年の覇者で、2年前にもアダム・スコット(34=オーストラリア)とプレーオフを争ったカブレラと、アマチュアのマティアス・ドミンゲス(22=チリ)。プレーの方は、インからスタートして13番パー5で2打目地点から2度クリークにつかまるなど、まだ調整段階といった内容だった。「自分の状態がもう少しかなと思う。悪くはないけど、いいとは言い切れない」。3番、9番など2メートル前後のチャンスもあったが、決められなかった。

 前日は練習場のみだったため、パトロンが入ってからは初のラウンド。それでも「試合でやっているんで、特に変わらない」と素っ気なく話し、自然体を強調した。

 アマ時代の2回を含めて今回が4度目の出場。経験について聞かれると「ここはピン位置もだいたい決まっているし、1回出れば分かってくる。何回出ても同じような位置しか切らないと思う」。もう十分に経験は積んだということだろう。

 昨年は痛めていた左手首をかばいながらのプレーで予選落ちを喫したが「(左手首の状態は)いいと思います」。不安なくプレーできれば、世界ランク17位の力を十分に発揮できるはずだ。

 米ツアー恒例の優勝予想(パワーランキング)では過去3度優勝のフィル・ミケルソン(44=米国)を上回る14位にランクイン。「明日もラウンドしてどれぐらい感触をつかめるか」。大会前日の最終調整で優勝への手応えをつかむ。