シブコはなぜ終盤に崩れたのか。米女子ゴルフツアーの来季出場権をかけた「最終予選会」2日目(3日=日本時間4日、アラバマ州のマグノリアグローブ・クロッシングC=パー72、フォールズCーパー71)、注目の渋野日向子(23=サントリー)は終盤に崩れて72の通算2オーバーで72位だった。

 この日、クロッシングCでのプレーとなった渋野は前半を2バーディー、ボギーなしで折り返し、後半の12番パー4をボギー、13番パー5と16番パー5をバーディーとし、通算1アンダーで迎えた17番パー3で痛恨のダブルボギー。続く18番パー4もボギーと終盤に崩れてしまった。渋野は「流れはすごくいい感じではあったんですけど、一つのミスで最後、落としてしまったのが悔しい」と嘆いた。

 この試合を中継している衛星放送「WOWOW」で解説を務めたプロゴルファーの東尾理子(46)は初日(2日=同3日)の時点で渋野の終盤失速を〝予言〟していた。自身も米ツアーの予選会(07年)に参加した経験から「(出場権のかかる予選会は)精神的にきついので体力も消耗する。焦らないこと」と指摘していたのだ。

 来季の米ツアー出場権がかかる重要な大会。このため選手には普段のツアー以上にプレッシャーがかかり、スタミナも消費しやすい。体力が削られれば、判断力も低下し、ミスも出やすいというわけだ。すべてのケースに当てはまるわけではないものの、予選経験者の言葉だけに渋野が崩れた一因といえそうだ。

 渋野も一時は44位まで順位を上げていただけに、終盤にスコアを落としたのは痛恨だろう。3日目以降に向けて「あとは上にいくだけだと思うので頑張りたい」と気丈にコメント。まずは第2週に進むため、残り2日で70位以内をキープしたいところだ。