国内女子ツアー「伊藤園レディス」2日目(13日、千葉・グレートアイランドC=パー72)、3位から出た東京五輪銀メダルの稲見萌寧(22=都築電気)が8バーディー、ノーボギーの64で回って、通算10アンダーで単独首位に立った。

 腰痛を痛み止めで抑えつつのラウンドが続く中、この日はパターが絶好調だった。出だしの1番で6メートルを沈めると、5~7番は1~2メートルのチャンスを逃さず3連続バーディー。後半も12~14番の3連続でスコアを伸ばし、最終18番は5メートルを入れてのバーディーで締めくくった。

「今日は結構パターが入ってくれたので、そこが一番スコアにつながったかなと思います」と振り返った。

 チャンスをつくったショットに関しては、本人の感覚は好調とは言えない状態だという。

「今日はショットがめちゃくちゃ調子悪くて、スイングに違和感があった。ピンに近かったりはしましたが、実際のショットはうまくいってない感じです。自分の中ではミスも結構していましたし、それをパターでうまくカバーできたのでよかった」

 勝てば、今季9勝目、通算10勝目となる。優勝に向けては「まだ全然意識はしなくていいかなと。最後の何ホールか
になって意識する感じですかね」と、いつもように語った。賞金女王争いで約400万円差に迫られている2位の古江彩佳(富士通)を突き放すチャンスだが、「そこに特別な目標を置いているわけではないので、自分の目標はまた別にある。目の前の1日、1日をうまくこなすことに集中してやってます」と己の姿勢を崩さなかった。