賞金女王争いが激しさを増してきた。女子ゴルフの「TOTOジャパンクラシック」3日目(6日、滋賀・瀬田GC北C=パー72)、賞金ランキング2位の古江彩佳(21=富士通)が4バーディー、ノーボギーの通算13アンダーで単独首位に浮上。同1位の稲見萌寧(22=都築電気)は5バーディー、ノーボギーの通算11アンダーで2位タイにつけた。

 古江がプロを志したきっかけは〝賞金女王〟の存在感の大きさに気づいたからだ。当時古江が5歳だった2005年、レジェンド・不動裕理が6年連続で賞金女王に輝いた姿を見て「プロになりたい。私も頑張って賞金女王を取りたい」と決意を固めた。

 あれから約16年。夢だった賞金女王の座が視界に入ってきた。今大会の優勝賞金は3000万円。稲見の順位次第で賞金ランキングトップに立つ可能性もあるが「グリーン周りが勝負になってくると思うので、アプローチだったりパッティングでしっかり頑張っていきたい」と平常心を強調。稲見とは2打差あるとはいえ「このコースではあってないようなものなので、自分のプレーで抑えるところは抑えてやっていきたい」と意気込んだ。

 一方の稲見は腰痛を抱えながらの一戦。「痛いなりにできる範囲で何とかやっている」と口にしながらも「前半後半というよりも、全体的に少しでもチャンスをものにできたら」と気合は十分。果たして最後に笑うのはどちらだ――。