女子ゴルフの「樋口久子 三菱電機レディス」初日(29日、埼玉・武蔵丘GC=パー72)、ツアー通算1勝の河本結(23=リコー)が5バーディー、2ボギーの69で回り、3アンダーの3位と好発進した。

 渋野日向子らと同じ黄金世代の河本は昨年から米ツアーに参戦したが、環境になじめず、5月末で米国から撤退。6月から復帰した国内ツアーでも本調子とは程遠い状態だった。国内復帰後16試合でトップ10入りは1度もなく、16位が最高。その間に予選落ちは6回で、1度棄権もしている。夏場に体調を崩して4試合を欠場した。

 ゴルフの不調については「簡単に言うとフェードヒッターなのに、ドローのアドレスをして、フェードを打とうとしてた感じです」。そのためボールが左右に散らかる状態だったが、松山英樹(LEXUS)も指導する目沢秀憲コーチに今月の「スタンレーレディス」と「富士通レディース」でキャディーを務めてもらい、指導を受けながらショットの調子を取り戻していった。

 また、アマチュアとして今月の国内下部ツアーで優勝した弟・力(日体大4年)の存在も刺激となった。「弟が勝ったときはすごくうれしかったけど、(弟から)『ちゃんとやってよ』みたいに言われて『何よ』って感じましたね。それは、私が(弟に)言ってたんだけどな…って思いました」。弟に負けていられない気持ちも復調への後押しとなったわけだ。

 現在賞金ランキングは68位とシード圏外だが、好発進を生かして一気に巻き返すことができるか。