今季の国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(6日~、沖縄)を前に上田桃子(28)が2日、都内でかんぽ生命との所属契約を発表。8年ぶりとなる賞金女王奪回を誓った。

 2007年に史上最年少で賞金女王となった上田は翌年から3年間、ソニーに所属。その後はフリーで活動してきた。所属のなかった4年間には米ツアー撤退など、苦い経験もしたが、昨季は国内で2勝と復活。晴れて新たな所属先を得た。

 心機一転で臨む新シーズンに向け、今オフは国内で調整。「海外で練習していた時以上に充実感があった」。師弟関係にある谷口徹(47)の合宿にも参加し「小技を見て学ぶことが多かった。見て盗めるものが増えたのは自分自身のレベルが上がったからだと思う」と手応えを口にした。

 一方で、07年の5勝を上回る勝利を挙げての女王奪回という高い目標を掲げているだけに、不安や焦りを感じることもある。「自分がまだまだだなと思うことも多くて何度も泣きました。練習中に? 部屋で一人になってからですよ(笑い)」。多くの涙を流した結果「ケガがなければ、結果が出せる準備はしてきた」という自信を得た。

 良くも悪くも感情の起伏が激しく、それを表に出すのが上田らしさ。今季は喜びを爆発させるシーンが数多く見られるかもしれない。