松山英樹(23=LEXUS)がエントリー済みだった26日開幕の米ツアー「ホンダ・クラシック」の欠場を決めた。休養明けだった先週の「ノーザントラスト・オープン」では今季4度目のトップ5入りとなる4位。「もう少し何かつかむものがあれば」と米ツアー2勝目に向けて手応えを口にしていただけに、意外な決断となった。

 ただし、ケガや体調不良ではなく、今後に向けて休養を取ったもの。翌週の世界選手権シリーズ「キャデラック選手権」(フロリダ州)を見据えているのは間違いない。

 今週の「ホンダ――」には世界ランク1位のローリー・マキロイ(25=英国)が米ツアー2015年シーズン初登場。「キャデラック――」にはここまで欠場が続く同5位のアダム・スコット(34=オーストラリア)も出場予定で、一気にトップ選手が顔を揃える。4月の「マスターズ」を見据え、心身ともに万全の態勢を整えるために、あえて松山は欠場という道を選んだ。

 初出場だった昨年の「キャデラック――」では最後まで上位争いに加わることなく、34位でフィニッシュ。2日目にはグリーン上での振る舞いをイアン・ポールター(39=英国)にツイッターで非難されるという苦い経験もした。

 休養明けで臨む今年は嫌な思い出を吹き飛ばすプレーで、メジャー戦線へ弾みをつけたいところだ。