女子ゴルフの国内メジャー「日本女子オープン」最終日(4日、栃木・烏山城CC=パー71)、6位スタートの渋野日向子(22=サントリー)は1バーディー、3ボギーの73で回り、通算2アンダーの5位に終わった。

 3日の第3ラウンド(R)に65の猛チャージで首位と5打差で迎えた最終日。バーディーを量産したいところだったが、パーを重ねていく展開となってしまう。すると9番で先にボギーが来てしまい、13番もボギーをたたく。16番でようやく初バーディーが来て笑顔を見せたが、もう優勝した勝みなみ(明治安田生命)は、はるか遠くにいた。

 スコア的には満足と程遠い1日になっただけに、渋野は「フラストレーションがたまるゴルフだった」とする一方で、この日はショットとパッティングの感覚は悪くなかったという。「1日目にいいスタートダッシュができて、2日目(第2R)に自滅して、昨日も(66の)よくわからんスコアで回れて。なんだかんだ、まともなゴルフができたのは1日目と今日くらい」と表現した。

 では、なぜ伸ばせなかったのか。本人は「チャンスというチャンスではないけど何回かあった4~5メートルをなかなか決めることができなかった。ボール1つ分外れてカップを通り過ぎたり、ラインに乗ったと思ったら切れて止まったり、かみ合わなかった。ショットもグリーンを外したときに外してはいけないところにいって(アプローチで寄せきれずパーパットが)外れてボギーとなった」と振り返った。

 かみ合えば最終Rも伸ばせるイメージはあったわけだが、やはり結果が全て。通算14アンダーで優勝した勝とは12打差つけられた。渋野は「かっちゃんだけ違うコースで回っていると思う」と冗談交じりで勝者をたたえた。その勝は同じ黄金世代のライバルであり、仲間でもあるだけに「彼女も米国を目指しているので、いつか一緒に戦えるんじゃないかと楽しみにしている」と、その日を心待ちにした。