30日に開幕するゴルフの国内メジャー・日本女子オープン(栃木・烏山城CC)を前に、東京五輪銀メダリストの稲見萌寧(22=都築電気)が28日、プロアマ戦後にコース内で行われた報奨金授与式に出席。日本ゴルフ協会(JGA)と日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)から1000万円が授与された。

 東京五輪では、2016年リオ五輪銀メダルのリディア・コ(ニュージーランド)とのプレーオフを制し、日本人で初めて銀メダルを獲得。「すごく光栄な事。表彰の場を開いていただきありがとうございます。こうやって新たに表彰していただいて、自分がメダルをとる事を達成できて、たくさんの人に喜んでいただき、改めてうれしいなと思う」と感慨深げに語った。

 JGAからの報奨金には、一般のゴルフファンによる寄付金も含まれている。改めて五輪の影響力の大きさを実感した稲見は「私がメダルをとりたいと思った一番の理由は、ゴルフを知らない方でも五輪であればゴルフを見ていただけるので、そこでゴルフを知らない方やこれから(プロを)目指そうとしているジュニアのみなさんに夢と希望を与えられる事ができたらいいなと思った」と率直な思いを口にした。

 30日からは国内メジャー連勝をかけた大一番がスタート。「先々週の試合から左手に痛みがある。治らなくて練習がうまくいかなくての繰り返しがあった。今週も完治はしていないが、良くなってきた」と不安を口にしながらも「少しでも自分の調子をよくして、スタートダッシュに遅れないようにして少しずつ伸ばしていきたい」と決意を述べた。