女子ゴルフの渋野日向子(22=サントリー)が、下部ツアーからでも米ツアー参戦を目指す悲壮な覚悟を見せている。

 国内女子ツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(24日開幕、宮城・利府GC)に向け23日、会見した渋野。スイング改造の助言を受けるなど、親交のある男子の石川遼(30=CASIO)の米下部ツアー予選会挑戦について問われ、自身の思いを吐露した。

「遼さんが目指していることは米国で戦うことと、記事で拝見することがあった。日本の女子でいうステップアップツアーなので本当に厳しいと思うが、それでもPGAで戦いたいという気持ちがあるからこその決断。すごいなと思いますし、尊敬しかないです」と、いばらの道もあえて進む先輩に敬意を表した。

 自身も来季の米女子ツアー出場権をかけ、11月下旬に始まる最終予選会に挑戦する。万が一夢がかなわなかった場合、石川同様、米下部ツアー参加の気持ちがあるかと問われると「私はそのつもりでやってる感じです。その選択肢はあります。すごく、難しい所ではあると思うが、それでも経験する価値があると思う」とキッパリ。至れり尽くせりとは言えない厳しい環境に身を置く覚悟を見せている。

 渋野は先週の「住友生命レディス東海クラシック」で4位に入り、2021年初のトップ10入りを果たした。最大の目標である予選会突破へ、気持ちもプレーも上昇気流だ。