2016年のリオ五輪に向け、ゴルフの男子プロ8人が日本オリンピック委員会(JOC)の強化指定選手に認定されたことが21日、明らかになった。

 112年ぶりに五輪種目に復活するゴルフに強化指定選手が導入されたのは一昨年から。女子はすぐに世界ランク上位の8人が登録したが、男子は空き枠がある状態が続いていた。

 認定を受ければ、常に所在を明らかにしなければならず、抜き打ちのドーピング検査があることに、プロが難色を示したのが原因。当初、男子は申請時点でアマチュアだった松山英樹(22=LEXUS)だけだった。

 そんななか、日本ゴルフ協会の関係者は「今回、男女とも8人が強化指定選手の認定を受けた」。顔ぶれは「来週初めに発表予定」と不明だが、リオ五輪を1年後に控え、日本のゴルフ界も足並みが揃った格好だ。

 申請が少ない男子は世界ランク300位以内と条件が緩和されているが、昨季の賞金王・小田孔明(36)が「五輪に出る可能性を考えれば、そろそろなのかなと思った」と本紙に明かしており、トップ選手が名を連ねた様子。前出の関係者は「フェニックスCC(宮崎)が指定練習施設として無料で利用でき、交通費や宿泊費も出るなど、メリットが選手に浸透してきたのではないか」と説明した。

 五輪には男女とも各国の世界ランク上位2~4人の計60人が出場。現在のランキングでは松山と小田が男子日本代表として、メダル獲得を目指すことになる。