日本プロゴルフ協会(PGA)が20日、今季のシニアツアーの日程を発表し、昨季から2試合増の13試合、賞金総額は22年ぶりに7億円に達した。

 都内で会見した倉本昌弘会長(59)は「来季以降の開催を検討していただいている企業もある」と意気軒高。主催競技の「日本プロゴルフ選手権日清カップ」(5月14~17日)については、松山英樹(22=LEXUS)、石川遼(23=CASIO)に出場を働きかけていく計画を明かした。

 とはいえ、上機嫌だったのはここまで。怒りの矛先は日本ゴルフツアー機構(JGTO)に向けられた。倉本会長は海外ツアー参戦中の選手に5試合の義務試合を課すことに批判的な立場。この規定により松山がメンバー登録しなかったことで「我々は彼の写真を(大会ポスターなどに)使えなくなる。周囲への影響も考えてほしい」。ツアーメンバーの肖像権はJGTOが管理しているが、メンバーではない松山については使用が制限される。

 さらに「日本プロシニア」(10月8~11日)の同週にレギュラーツアー「本間ツアーワールド杯」が同じ茨城県内で開催されることに対しても遺憾の意を表明。「早い段階で教えてくれれば、こちらが動くこともできた」。以前は各ツアー間で日程の調整ができていただけに、JGTOのやり方に不快感を示した。