国内女子ゴルフの「ニトリレディス」3日目(28日、北海道・小樽CC=パー73)、35位スタートの堀琴音(25=ダイセル)が1イーグル、8バーディー、1ボギーの64で回り、通算10アンダーの5位に急浮上した。この日の64は、パー73設定の18ホール最小ストローク記録となった。

 2番パー4でティーショットを左の池に入れてボギーとしたが、すぐさま3番パー4でバーディーを取り返すと快進撃が始まった。6、8番もバーディーとすると、9番パー5は58度で放った残り83ヤードの3打目をピン上2メートルにつけ、バックススピンで戻して直接カップインさせるイーグルを奪った。

 本人が「久しぶりのイーグルだったし、あそこから波に乗れたなって思います」と振り返るように、後半に入ると勢いは、さらに加速。ボギーなしの5つのバーディーを奪ってみせた。会心のラウンドに「2番のティーショットで左の池に入れた以外は本当に理想通り。9アンダーって個人的なベストスコアでもあるので本当にうれしい」と笑みがこぼれた。

 7月の「ニッポンハムレディス」ではスランプを乗り越えて悲願のツアー初優勝。「優勝する前はもう勝てないんじゃないかって思ってた自分がいて、なんかそういうふうに思ってしまっていたけど、優勝して、やっぱり『もう1勝できるんじゃないか』って。全体的に気持ちが前向きになりました」と勝利の効果を実感している。

 ツアー屈指の難コースでの好スコアは「自信でしかない」。もちろんここで満足するつもりはなく、首位と4打差で迎える最終日もチャージをかけるつもり。「今日みたいなゴルフができればいいし、明日は難しいと思うんですけど、1つでも2つでもしっかりアンダーを出して回りたいなと思います」と意気込んだ。