【全英女子OP】渋野日向子は無念1アンダー34位 周囲の低評価も完成見えたスイング改造

2021年08月23日 11時00分

渋野日向子
渋野日向子

【英スコットランド・カーヌスティ22日(日本時間23日)発】女子ゴルフのメジャー最終戦「AIG全英女子オープン」(カーヌスティGL=パー72)最終日、2019年優勝者で、首位と5打差の18位からスタートした渋野日向子(22=サントリー)は5バーディー、4ボギー、2ダブルボギーの75と崩れ、通算1アンダーの34位で終えた。上位には届かなかったが、周囲の低評価にも“不動心”を貫き、今年から着手したスイング改造が完成しつつあることを示し、収穫もある大会となった。

 上位進出を狙ったこの日は2つのダブルボギーが響いて4日間で初めてオーバーパーをたたいてしまった。渋野は「いい位置で決勝ラウンドを迎えながら、伸ばせなかった悔しさがある。もっと結果を残したい気持ちはあったが、なかなかそうさせてくれないメジャーの難しさを感じた」と振り返った。

 それでも予選ラウンドで上位に肉薄したのは、今年から新たに取り入れたスイングがモノになってきているからだ。中継したWOWOWで解説を務めた日米通算19勝の平瀬真由美も「完成形に近づいている」と指摘。石川遼(29=CASIO)の助言もあって、ショットを安定させるべく、トップの位置を浅くし、フラットなスイングプレーンに変更する素人が見ても違いがわかる大胆な改造がなじんできたわけだ。

 当初はスイングのぎこちなさが目立ち、飛距離もダウンし、方向性も安定しなかった。そのため同じプロゴルファーでも懐疑的な見方をする者は少なくなかった。女子プロも指導するあるベテラン男子プロは「絶対に前のスイングがよかった。本人なりの理由はあるのだろうが、なんで変えたのかわからない」と首をかしげたほどだ。

 そんな批判的な声も渋野の耳に入っていただろうが、己の信念を曲げなかった。ベテランプロの芹沢信雄は「あれだけフラットなスイングにするために相当練習したと思います。普通じゃあんな簡単にできません。やはりプロゴルファーは周りがどう言おうが信念を持つことが大事。特に海外は、それがないとやっていけませんからね」と評価した。

 もちろん今大会の最終結果からもわかるように、ニュースイングはまだ完璧ではないが、渋野が完全復活を予感させたのは確か。今後に期待してもよさそうだ。

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