女子ゴルフに新たなスター候補が誕生した。「LPGA新人戦加賀電子カップ」最終日(12日、千葉・グレートアイランドC=パー72)、初日首位の平野ジェニファー(24=米国)が70をマーク、通算5アンダーで逃げ切りVを果たした。

 日系米国人で日本在住はまだ1年。試合後は「今はおなかすいた。でもハッピー、ハッピーね」と勉強中の日本語で答えた。すでに下部のステップアップツアーで優勝経験があり、これが“プロ2勝目”。来季のツアーの出場権は持っていないが、実力と明るいキャラクターは未来のスターを予感させる。

 そんな姿に早速、目を付けたのが今大会のスポンサーでもある加賀電子の塚本勲会長(71)だ。過去にも上田桃子(28=現在はフリー)、一ノ瀬優希(26=加賀電子)ら、大会優勝者と所属契約を結んでおり「ぜひ一度、お話ししましょう」と早々と“仮オファー”を出したのだ。

 ただ、ひとつネックになるのが、メディアの表記だ。日本人選手は所属先、外国人選手は国籍を記載するのが一般的。所属契約を結んだとしても…紙面では「平野ジェニファー(24=加賀電子)」とはならない。「せっかく契約しているのに新聞に社名が出ないのは残念。実際に所属になったらの話だけど、メディアの皆さんにお願いをしないといけませんね」(塚本会長)。今後の活躍でゴルフメディアの常識を変えられるのか注目だ。