国内女子ゴルフの「ニッポンハムレディス」(8日開幕、北海道・桂GC=パー72)に出場する東京五輪代表の稲見萌寧(21=都築電気)が、あの飛ばし屋との遭遇を熱望した。

 五輪の試合会場となる埼玉・霞ヶ関CCでは、ゴルフ競技開幕前に各国の代表選手が練習ラウンドを行う。もちろん稲見もその予定だが、他国の男子選手に興味津々。「ラウンドより、そっちの方が楽しみです。個人的には(ブルックス・)ケプカ(米国)が好きです。ゴルフはわかりませんが、見た目が好きですね(笑い)。あと(ブライソン・)デシャンボー(米国)のドライバーを見たい。どのくらい音が出るのか気になります」と目を輝かせた。

 米ツアー屈指の飛ばし屋として知られるデシャンボーはもちろん、ケプカも飛ばす能力は抜群。マネをできるわけではないが、向上のヒントは得られるかもしれない。五輪ならではの楽しみに先駆けて、稲見は霞ケ関CCで練習ラウンドが可能な24、25日にコースを回る予定だ。

 メダル獲得を目指す戦いを控えて、まずは今週の試合に集中。直近では2週連続予選落ちを喫しているが「ショットがめちゃくちゃ調子悪いわけではないけど、パターが入ってくれていないので、かみ合っていなくて、全くスコアが出ない感じです」と自己分析。ショットに関しては左に曲がるミスが気になっており、奥嶋誠昭コーチからはインパクトにあると指摘され、そこを意識して修正に努めている。

 2年前の今大会では2位と相性は悪くない。再び好調モードへと移行させるためにも上位進出がほしいところだが、本人は「優勝、上位はやってみないと分からないので、まずはしっかり予選を通ることです。そこから上位にいけたらいいと思います」と初日からの戦いを見据えた。