ゴルフ国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」3日目(22日、宮崎・フェニックスCC=パー71)、松山英樹(22=LEXUS)が67をマーク、14アンダーとスコアを伸ばし、単独首位をキープした。12アンダーで2位のジョーダン・スピース(21=米国)とは4日間同組でのプレーが決定。今大会が同世代のライバル対決の第1弾となる。

 首位スタートの松山は「最初の3~4ホールはパッティングの感触が良くなかった。後半はショットが散らばった」と不満を漏らしたものの、4バーディー、ノーボギーの完璧な内容。一方、1打差の2位で出たスピースは17番パー3を4パットのダブルボギーとしたが「18番ですぐにバーディーを取り返せたことは明日につながる」と逆転Vに自信をのぞかせた。

 スピースが体調不良のためキャンセルとなったが2人は今週に入り、2度も夕飯の約束をする間柄。連日、大ギャラリーと多くのメディアを引き連れてラウンドしていることについて、スピースは「日本でのヒデキは米国でいえば、タイガー・ウッズだからね」。仲のいい松山に世界のスーパースターの姿を重ねた。

 もちろん、世界ランク14位のスピースと20位の松山は互いの実力も認め合っており、松山は「これから米国でもこんな戦いをしたいし、最初の一歩として負けないようにスコアを伸ばしたい」。今後、何度も繰り返されるであろうライバル対決の第1章。その舞台が日本とあっては、松山にとって負けられない戦いとなる。