松山がついに新ドライバー投入

2014年11月21日 14時00分

 

 ゴルフの国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」初日(20日、宮崎・フェニックスCC=パー71)、松山英樹(22=LEXUS)が68のラウンドで、3アンダーの11位と好スタートを切った。今大会から新ドライバーを投入しているが、クラブ選定作業は超難航。その理由は松山の超人的な“感覚”にあった。

 

 なかなかクラブを替えないことで知られる松山が、ついに新ドライバー(ダンロップ「Z745 プロトタイプ」)を導入した。これまで愛用してきたクラブは6年前に発売された旧モデル。米ツアー初優勝の「メモリアル・トーナメント」(6月)では最終日にシャフトを折るアクシデントもあったが、同じモデルにこだわった。

 

 メーカースタッフは「もともと使っていたヘッドに同じシャフトを入れたんですが、松山選手にとっては違うクラブだった。製品としては同じシャフトでも、個体差がないわけではない」と言うように、ヘッド、シャフトとも同じものを複数用意し、それと組み替える中で“完全復元”したドライバーを使用していた。

 

 これほどクラブに愛着を持つ松山が投入した新兵器もこだわり抜いた一本。選定は異常なまでに繊細な作業となったが、その理由は他のプロにない特異な感覚を松山が持つためだ。同スタッフは「例えば打感が軟らかい、硬いと言いますが、これはボールやクラブの硬さとは関係がなく、ほとんどの場合、音からくる印象なんです。ただ彼は『軟らかい音がするけど、硬い』と感じ分けてしまう。トッププロでもこんな選手はまずいません」。

 

 実際、これまでもクラブのテストでは、メーカースタッフでさえも分からないような軽微な違いを感じ取ってしまい、松山が「オレってめんどくせえ」とつぶやく場面もあったという。今回も「何本もテストして最後に打ったのがはまってよかった」(松山)と試行錯誤の末の選定だった。

 

 実戦投入した新ドライバーについて「今日はフェアウエーにあまりいかなかったけど、もうちょっと練習すれば真っすぐ飛んでくれる。もう(クラブの)微調整はいらない」。ホストプロとして臨む今大会はもちろん、米ツアーで悲願のメジャー制覇へ大きな武器とするつもりだ。