怪物に敗れた悔しさをようやく晴らした。国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」最終日(16日、静岡・太平洋C御殿場C=パー72)、首位スタートのデービッド・オー(33=米国)が70とスコアを伸ばし、通算12アンダーで逃げ切り。念願のツアー初優勝を果たした。

 プロ12年目、日本ツアー参戦3年目でつかんだ栄冠。最後は1メートルのウイニングパットが「4メートルぐらいに思えた」と重圧を感じながらも、しっかり真ん中から沈めた。

 昨年4月の「つるやオープン」では、ともにプロ初Vをかけ、松山英樹(22=LEXUS)と激しいデッドヒート。上がり4連続バーディーの松山に1打差で屈した。最後まで優勝争いに加わったのは、それ以来。1年半ぶりに巡ってきたチャンスは逃さなかった。

 今週の「ダンロップフェニックス」(20日~、宮崎)には、松山が久々に国内ツアーに参戦する。オーにとっては、願ってもないリベンジのチャンス。「彼は素晴らしい選手なので一緒にプレーできればうれしい。もちろん勝つつもりでプレーするよ」。米ツアーで初優勝を挙げるなど大きな飛躍を遂げた松山と、初優勝で勢いに乗るオー。因縁の2人が再びデッドヒートを演じるか注目だ。