マスターズ2勝 B・ワトソンの規格外秘話

2014年11月14日 16時00分

 王者の素顔は――。ゴルフの国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」初日(13日、静岡・太平洋C御殿場C=パー72)、「マスターズ」2勝のバッバ・ワトソン(36=米国)が規格外のプレーで67をマーク、5アンダーで首位に立った。

 

 インスタートの15番(378ヤード)パー4ではあと5ヤードで1オンという推定360ヤードのビッグドライブでこの日3つ目のバーディー。グリーン上にいた藤田寛之(45=葛城GC)を「あそこまで飛ぶなら打っちゃダメでしょ」と驚かせたが、本人は「フォローだったので思ったより飛んだね」と涼しい顔で振り返った。

 

 大会前にテーマとして挙げたのは「ミスをしてもイライラしないこと」。この日は7番パー3でダブルボギー直後の8番パー4でバーディーを奪い“有言実行”となったが、本来はかなりのかんしゃく持ち。

 

 かつてはプレー中にもいら立ちを抑え切れず「10年近くコンビを組むキャディーのテッド・スコットから『そんな態度ならもうバッグは担がない』と言われたそうです。それが精神面の成長につながったと、今は感謝の言葉も口にしている」(ツアー関係者)。

 

 加えてかなり神経質な性格。ラウンド後、報道陣が使用クラブをチェックしようとキャディーバッグをのぞき込んだだけで、マネジャーがあわてて駆け寄り「ドントタッチ(触るな)!」。かつてはキャディー以外には絶対にクラブを触らせないという職人肌の選手もいたが、最近では珍しい光景だった。

 

 とはいえ、冷静さを失わない限り順当に優勝賞金3000万円を持ち帰ることになりそうだ。