国内男子ツアー「HEIWA・PGM選手権」最終日(9日、茨城・美浦GC=パー71)、石川遼(23=CASIO)はショットが乱れ、通算2アンダーの52位に終わった。ホールアウト後に1時間半もの打ち込みをするなど、悩みが深まっている。

 2オンも十分に可能な18番パー5(558ヤード)で、石川のティーショットは右の林へ。前日の9番に続く2日連続のロストボールで、ボギーでのフィニッシュとなった。

 ドライバーが乱れた理由について「ダウンで右足が浮いて、スイングがボヤけている感じがする」と説明。それでも「練習場で1発打てば修正できる」と言葉を残し、ドライビングレンジに向かった。

 ところが…。「1球だけのつもりが、100球ぐらいかかっちゃいましたね」(石川)と苦笑いするように、ドライバーのみを打ち続けること約1時間半。「10球のうち1球でも納得いかないのがあると、気になっちゃうんです」と長引いた理由を語った。

 それでもスイングの修正には“ゴール”があり、それが見えている状態なのが救い。今の石川の課題は「どこを動かして始動するかということが、バラバラなんだと思います」。アドレス時にスイングを始めるきっかけが一定でないことがショットの乱れにもつながっている。

 ルーティンは人それぞれで正解がないだけに、自分に合った動きを見つけるのは大変なこと。「日本シリーズ」までの国内4試合で悩みを解決できるかどうかが、年明けからの米ツアーでの浮沈のカギを握っている。