【カリフォルニア州ラホヤ18日(日本時間19日)発】男子ゴルフのメジャー「全米オープン」(トーリーパインズGC南C=パー71)2日目、5位から出た松山英樹(29=LEXUS)は2バーディー、3ボギーと2ダブルボギーの76と落とし、通算3オーバーに後退した。この日は出だしの4ホールで6つもスコアを落とすまさかの展開。その後の14ホールは1アンダーと持ち直しただけに、悔いが残るラウンドとなった。

 4月の「マスターズ」に続くメジャー勝利へ向けて首位と2打差の好位置からスタートした松山に待っていたのは、悪夢の4ホールだった。

 10番パー4でドライバーショットはフェアウエーをキープ。ところが164ヤードの2打目をグリーン左奥にオーバーさせると、ラフからのアプローチで〝ダルマ落とし〟のミスを2連発してダブルボギーと、いきなり出ばなをくじかれた。 
 11番パー3もアイアンを大きく引っかけてグリーン左奥へ。アプローチはオーバーさせてボギーにする。

 12番パー4はバンカーからの2打目がグリーン手前のラフへ。3打目はヘッドが抜けきれずに花道へショート。9メートルほどの4打目はパターを選択したものの、2メートルオーバーし、下りのパットが右に切れて、2つ目のダブルボギーとしてしまった。

 13番パー5はティーショットと2打目でフェアウエーをキープ。だが残り100ヤードの3打目はスピンが利きすぎて10メートル以上戻り、ピンから遠ざかってしまう。

 これを3パットでボギー。ミスに加えて、ナイスショットも報われないという最悪の流れでV戦線から一転してカットラインが気になる状況になった序盤を「なかなか自分が思ったショット、パットが打てずに過ぎていって、持ち直そうと思ったところでミスが続いた」と松山は振り返った。

 それでもここからは別人に。14番は3メートルを決めて初バーディー。18番パー5は264ヤードから2オンに成功。イーグルトライはわずかにショートしたものの、2つ目のバーディーを奪った。

 後半に1つ落としたものの、最悪の出だしから最初の4ホール以降は1アンダー。8、9番の上がり2ホールではショットの切れを取り戻したことに「少し良くなりそうな雰囲気で終わった」(松山)ことで、決勝ラウンドにつながる締めくくりができた。