【カリフォルニア州サンディエゴ17日(日本時間18日)発】男子ゴルフのメジャー「全米オープン」(トーリーパインズGC南C=パー71)が開幕。4月の「マスターズ」に続くメジャー2勝目を狙う松山英樹(29=LEXUS)は3バーディー、1ボギーの69で回り、首位と2打差の暫定5位となった。

 濃霧の影響でスタートが1時間半遅れ、競技は日没サスペンデッドに。4アンダーのルイ・ウエストへーゼン(38=南アフリカ)とラッセル・ヘンリー(32=米国)が暫定首位。日本勢は石川遼(29=CASIO)は77で暫定129位。浅地洋佑(28)は76で同110位。星野陸也(25)は14ホール終了でイーブンの暫定24位だった。第1ラウンド(R)は18日午前6時50分(日本時間同日午後10時50分)から再開。その後第2Rを行う。

 海からの強い向かい風が吹き付ける192ヤードの3番パー3で、松山はフロントエッジから7ヤード、バンカーのすぐ先にあるピンを果敢に攻めて2・5メートルに乗せる。

 これを確実に決めてバーディー先行。7番パー4はグリーン手前からのアプローチがカップを4分の3周して外れる。
 次の1・5メートルのパーパットを外してボギーとしたものの、後半は10番で4メートル、11番は15メートルのロングパットを決める連続バーディーでV戦線に順位を上げていった。

 18番パー5で1メートルのパーパットを残したところで日没サスペンデッドを告げるホーンが鳴った。

 日没サスペンデッドは、その場でプレーをやめて翌日に持ち越しても、プレー中のホールを終えても、どちらでもOK。松山はパーパットを確実に沈めて「終わることができてよかった」と話した。

 第2Rのスタートは午前7時29分。第1Rのプレーがわずかでも残って、2日目の朝にやる必要がギリギリのタイミングで回避できたのは運を持っているといえる。

「今日はいいプレーができたので、明日もその流れを続けられるようにしたい」と話した松山。フェアウェーキープ率は50%ながら、パーオン率は78%で全体の2位とアイアンが好調だけに、2日目のプレーも楽しみだ。