日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長(59)による「賞金王、オレ」の可能性が高まってきた。

 倉本は先週の「日本シニアオープン」で優勝。賞金1600万円を獲得して一気にシニアツアーの賞金ランキング1位となった。

 今季は残り2試合。倉本の4年ぶり2度目の賞金王が見えてきたが、会長と選手の“二足のわらじ”とあって、先週は「僕が賞金王になるようではシャレにならない」と話していた。だが5日にザ・CCジャパン(千葉)で行われた「富士フイルムシニア選手権」(6日開幕)の会見では「選手として『オン』になったら、一切手を抜かない。(賞金王は)なれるものなら、なりたい」と、プロゴルファーとしての本音を吐露した。

 来季以降はツアー参戦数を減らす方針なので、賞金王獲得はおそらく最後のチャンス。「表彰の機会があれば『賞金王、オレ』とやりますよ」とイタズラっぽく笑う。

 国内女子ツアーは理事になると試合に出られず、会長で賞金女王になるのは不可能。男子や海外ツアーは“ビジネス畑”出身者がトップなので、倉本が戴冠となれば世界的にも極めて異例のことだ。シニアツアーではこれまで賞金王の表彰式は行われていないが、今年は実施を示唆。前代未聞の快挙を自ら祝う?