【全米女子OP】笹生優花が19歳史上最年少V 奈紗とのプレーオフ制す

2021年06月07日 11時00分

プレーオフで勝利の瞬間、笹生は万感の思いを込めてガッツポーズ(ロイター=USA TODAY)

【カリフォルニア州サンフランシスコ6日(日本時間7日)発】女子ゴルフの海外メジャー「全米女子オープン」(オリンピックCレークC=パー71)最終日は、1打差の2位から出た笹生優花(19=ICTSI)が3バーディー、1ボギーと2ダブルボギーの73。6打差の6位から出た畑岡奈紗(22=アビームコンサルティング)は6バーディー、1ボギーと1ダブルボギーの68で回って通算4アンダーで並んでプレーオフとなり、3ホール目でバーディーを奪った笹生が史上最年少での勝利。4月の「マスターズ」での松山英樹(29=LEXUS)に続く快挙となった。上原彩子(37=モスバーガー)は74で回り、通算11オーバーの41位だった。

 2メートルのウイニングパットを決めた笹生は静かに右手でガッツポーズを作った。
「ここにいられて、プレーできることがうれしい。もっと、もっと頑張って、さらに強くなりたい」

 グリーンサイドでのインタビューの最後は涙で言葉にならなかった。

 プレーオフはまず9番と18番の2ホールをプレーし、その合計スコアで争う。

 1ホール目で先にティーショットを打った畑岡は左ラフで、笹生はフェアウエーをキープした。

 畑岡のボールはすっぽり埋まり、ピンまでは134ヤードを残していたものの、左5メートルにオン。笹生も89ヤードからほぼ同じ距離に乗せた。

 バーディーパットを先に打つのは笹生。ボールは思ったより切れずにカップ右を抜けた。

 畑岡のバーディートライはわずかにショート。このホールはともにパーとした。

 2ホール目の18番パー4もティーショットを畑岡が左ラフで笹生はフェアウエー。2打目は畑岡が右カラーに外して笹生は奥5メートルに乗せる。

 畑岡のバーディートライはわずかに右を抜けて「お先」でパーセーブしたのに対して、笹生は2メートル近くオーバーさせる。

 それでも外せば負けのパーパットはしっかり打って決め、このホールもともにパー。勝負はサドンデスに持ち込まれた。

 3ホール目の9番のティーショットは笹生が左ラフで畑岡がフェアウエーと、1ホール目とは逆の展開に。

 だが笹生は残り109ヤードから絶妙の距離感を見せる。ボールは花道に落ちたものの、転がって2メートルにオン。畑岡は手前10メートルに乗せる。

 畑岡のバーディーパットが1メートルショートしたのに対して、笹生はしっかり決めてV。2008年大会で朴仁妃(32=韓国)が作った最年少V記録を更新した。

 最終日は1打差の2位からスタートした笹生は2番パー4でラフを渡り歩き、最後は6メートルのパットが縁で止まってダブルボギー。続く3番パー3ではバンカーから9メートルに乗せ、これを3パットさせてしまい、連続ダブルボギー。Vは一気に遠のいてしまったかに思えた。

 だが7番で5メートルを決めて初バーディーを奪うと、後半は16番パー5で3打目を1メートル。17番パー5では2オン狙いがバンカーにつかまったものの、次を50センチに寄せる連続バーディーで通算4アンダーとして、ひとつ前でホールアウトした畑岡に並ぶ。

 同組で回った首位スタートのレキシー・トンプソン(26=米国)は17、18番の連続ボギーで脱落し、日本勢でのプレーオフに持ち込んで、優勝した。

 ☆さそう・ゆうか 2001年6月20日生まれ。日本人の父とフィリピン人の母を持つ。8歳からゴルフを始め、14歳で出場したフィリピン女子ツアーでプロを押しのけ優勝。18年ジャカルタ・アジア大会女子金メダル。19年、初開催の「オーガスタナショナル女子アマ」3位。同年、日本女子プロゴルフ協会のプロテストに合格。20年「NEC軽井沢72」でツアー初優勝。同年「ニトリレディス」で2勝目を挙げた。166センチ。

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