【カリフォルニア州ナパ10日(日本時間11日)発】米男子ツアーの2014~15シーズン開幕戦「フライズコム・オープン」(シルベラードリゾート=パー72)2日目、松山英樹(22=LEXUS)が5バーディー、ノーボギーの67と伸ばし、通算7アンダーのV圏に浮上してきた。午前組の首位は10アンダーのM・レアード(31=英国)。


 決して派手さはないが、この日の松山は淡々とバーディーを重ね、気がつけば優勝争いに加わっていた。


 最初のバーディーは3番で2メートル。5番パー5は、バンカーからの3打目を入れかけ、9番パー5もラフから1メートルに寄せ、このチャンスを確実にモノにする。


 18番パー5は取ることができなかったが、ホールアウト時点でトップと3打差は十分にVが狙える位置。米ツアー本格デビュー戦だった昨年、いきなり3位となった大会で今年は米2勝目を狙う。


 一方、石川遼(23=CASIO)は12番パー4で2打目を直接決め、今季初イーグルを奪った。


 残り103ヤード。ウエッジで放たれた2打目はきれいにカップに吸い込まれた。43位からスタートしたこの日は、その前の4ホールで3ボギーを叩き、カットラインを下回る位置に降下したが、これで一気に盛り返した。ところが14番では2メートルを決めきれずにボギー。再び、予選落ちが気になる順位になってしまう。


 それでも16番パー5はもう少しで2個目のイーグルというアプローチでバーディー。最後の18番パー5もバーディー締めで、2日連続の71。通算2アンダーで何とか決勝ラウンドに進んだ。