石川遼の父・勝美氏「松山くんは勝つための練習をしている」

2014年10月09日 16時00分

米ツアー3年目に臨む石川(左)と勝つための練習をしているという松山

 米男子ゴルフツアーの2014~15年シーズンが、9日(日本時間10日)からの「フライズコム・オープン」(カリフォルニア州ナパ)で開幕する。本格参戦3年目のシーズンをシード選手として迎える石川遼(23=CASIO)は何を目指すのか。シードの維持か、松山英樹(22=LEXUS)に先を越された米ツアー初優勝か? 石川の父であり、コーチでもある勝美氏(58)に話を聞いた。

 

 

 ――シードを目指すのか、初優勝を目指すのか、はた目には微妙なシーズンが開幕する

 

 勝美氏:父親として勝ってほしいと思うけど、勝てるとは思っていません。ただ、1年前には勝ってほしいとも思わなかった。体調のこともあったし、無事にシーズンを送ってほしいと思うだけ。そういう意味では一歩前進したと思います。

 

 ――まだ、現実的に優勝を目指す段階にはない

 

 勝美:優勝を目指すゴルフと、シードを目指すゴルフが違うのかというと、私はそうは思わない。シードを目指して頑張った結果として優勝があればいい。あえて違いがあるとすれば「練習」ですか。

 

 ――どういうことか

 

 勝美:遼は今、ティーショットをいかにフェアウエーに打つか、真っすぐ打つかをテーマに練習している。松山(英樹)くんがどんな練習をしているか知りませんけど、勝つための練習をしていると思う。例えば、周囲はラッキーだという、チップインを10回に1回でも狙ってやるとか。そういう意味で段階が一つ違うのかなと。遼も2~3年後にそのレベルに達すればいい。

 

 ――具体的に現段階でどんなアドバイスを

 

 勝美:練習に身が入っていないとか、そういうことなら口を出しますけど、技術的なことは何も言っていません。もうそのレベルではないと思っているし、私がスイングをいじることで、また腰を痛めてしまうのではないかという恐怖心もある。今のスイングが理想とは思いませんが、とりあえず様子見ですね。

 

 ――技術面以外では

 

 勝美:ルーティンやリズムについては話をしました。パッティングでアドレスをしてから、1秒でバックスイングを始めるのが普段のリズムだとして、実際には状況によって0.8秒になったり、1.2秒になったりする。それが長くなると入らないよね、とか。

 

 ――ショットについては

 

 勝美:ゴルフは静から動に移るスポーツで、ほとんどの選手はその「きっかけ」があるんです。ジャック・ニクラウスならチンバック(あごを引く動き)だし、松山くんはワッグル(クラブを小刻みに動かす)を繰り返すことでタイミングを取っている。遼にはそれがなくて、心の中で「いくぞ」と思うだけ。俗にいうゾーンに入っているときはいいかもしれないけど、タイミングが狂ったときに、それでは修正できない。「何かきっかけを見つけたほうがいいんじゃないの?」という話はしました。

 

 ――その部分でどう変わっているかは注目だ

 

 勝美:開幕からの数試合でテレビに映るような位置でプレーしているかは分からないけれど、私としてはリズムを見ていると思いますね。