「ゴルフ界の若大将」が意外な“ビビリ”の過去を明かした。国内男子ツアー「マイナビABC選手権」(30日開幕)の発表会見が6日に行われ、昨年Vの池田勇太(28=日清食品)が出席した。

 ABCゴルフ倶楽部(兵庫)で開催される大会の名物は、ツアー最速といわれる超高速グリーンだ。昨年は「14・5フィート」と、数値だけだと海外メジャーと同等かそれ以上のスピードとなった。池田の成績は、昨年Vの前は20位タイが1度と棄権が2回。「悲惨」と自虐的に語る苦手コースを攻略するために、取った作戦が「飛ばないパター」の投入だった。

 これは「5メートル打ったつもりでも、3メートルしか転がらない」(池田)というもの。その効果は抜群で「ビビりながら、打つことがなかった」。裏を返せば、豪快なイメージの池田をもってしても、一昨年までは超高速グリーンを恐る恐るプレーしていたということだが、昨年はその苦手意識を見事に克服。最終日は24パットで見事にグリーンを攻略した。

 当然今年も、と思いきや「先週(東海クラシック)でつかんだことがある。同じの(パター)を使う気はないよ」とのこと。昨年大会Vの自信で必要ないということだ。

 今季は未勝利で賞金ランクも24位だが、通算11勝のうち、7勝を9月以降に挙げている、自称「秋男」は、今年もABCのグリーンを攻めきれるか。