永井花奈(17=東京・日出高2年)の活躍は、日本女子プロゴルフ協会の規定を変えるきっかけになるかもしれない。

「日本女子オープン」でローアマ(アマチュア最上位)を獲得すると、プロテストの1次&2次が免除され、最終から受験することができる。だが「特典」を利用できるのは獲得から一番近いテスト(来年7月末)だけ。6月16日が誕生日の永井は「プロテスト開催年度の4月1日時点で満18歳以上」の条件に引っかかるため、来年は受験資格そのものがなく「特典」を利用できないのが現状だ。

 女子プロ協会がプロテストの受験資格を「18歳以上」とする根拠は「プロアマ戦やパーティーなど、お酒を伴う場にも出る必要があるため」(小林浩美会長)。そのためには高校卒業相当以上の年齢になっていることが望ましい、という考えだ。

 とはいえ、4月には当時15歳だった勝みなみ(鹿児島高1年)が「KKT杯バンテリンレディス」で優勝したように、10代の選手の活躍は目を見張るものがある。このままだと、永井が再来年にプロテストに挑戦しても免除は1次のみ。小林会長は「確かに誕生日のちょっとした差で免除されないことがあるのは、どうかとも思う。例えば受験資格が得られる年齢まで(免除の特典を)持ち越すことができないか、とか、担当に話してみるようにします」とルール改正に前向きともとれる発言をした。

 プロテストの受験資格は毎年見直されるので、早ければ来年から“花奈ルール”が誕生する可能性もある。今回の永井の活躍が他の10代選手にも大きな恩恵をもたらすことになるか。