日本グランドシニアオープン選手権「ユニデンシリーズ」最終日(1日、静岡・サザンクロスCC)、60歳以上の「グランドシニア」(6393ヤード、パー71)は首位タイからスタートした飯合肇(60)が65で回り、通算7アンダーで初出場初優勝を飾った。
「ショットは昨日から良かった」というものの、1番でいきなりダボを叩いた前日(初日)は70と納得のいかないスコア。それでも「明日はバーディーを6つ取る」と話していた通りの数を、14番からの3連続などで奪い、2位に6打差をつける圧巻のゴルフだった。
この日は飯合の組のティーオフ直前からコースが濃い霧に包まれ、スタートが1時間近く遅れた。それでも「絶対にいいプレーをして勝つ」と集中力を切らさなかったことが圧勝につながった。
駒大野球部ではDeNAの中畑清監督(60)と同期。ゴルフに転向したばかりのころは「野球を続けていた方がよかったかな」と悩むこともあったが、日本で初めてレギュラー&シニアの両ツアーで賞金王となる快挙も達成した。
昨年まで「日本」と名の付くタイトルには縁がなかったが、今年だけで「日本プログランドシニア」(6月)に続く2冠を獲得。「60歳は、まだまだですよ」と話す口ぶりは、早くも来年大会での連覇を見据えていた。