【ワールドLサロンパス杯】西村優菜 メジャー初Vの「分岐点」を宮崎キャディーが明かした

2021年05月10日 11時30分

宮崎キャディー(左)の助言で優勝を引き寄せた

 勝利のきっかけは唯一のボギー!? 女子ゴルフの「ワールドレディスサロンパス杯」最終日(9日、茨城GC東C=パー72)、2位から出た西村優菜(20=スターツ)が67をマーク、3打差を逆転し、通算14アンダーで国内メジャー初制覇を果たした。やはり最終日最終組でプレーした前回のメジャー「JLPGAツアー選手権リコーカップ」(昨年11月)以来2度目のコンビを組んだ宮崎晃一キャディー(45)が勝利へのターニングポイントを明かした。

 西村はプロ入り後、4度目の国内メジャーで3度目の最終日最終組。“三度目の正直”でツアー2勝目となるメジャータイトルを手にした。3打差を追う最終日は、出だしの1、3番でバーディーを奪うなど順調だったが、宮崎キャディーとのクラブ選びはいまいちかみ合っていなかった。

「練習日に、以前に比べてどの番手も5ヤードほど飛んでいないと聞いていたんですが、実際は同じように距離が出ていました。調子が戻ってきたのに本人は半信半疑だったんだと思います」(宮崎キャディー)。今年は序盤から不調が続き、先週の10位が初のトップ10と調子を取り戻して迎えた今大会だった。

 最終日は優勝争いに向けて自然と力が入り「むしろ3~4ヤードぐらい飛んでいました」。大きいクラブを持ちたがる西村と小さい番手を勧める宮崎キャディー。序盤はそんなやりとりが毎ホールのように繰り返された。

 そんななかで迎えた6番パー3も9Wを抜こうとした西村に対し「(1つ下の)6UTで十分だと伝えました」。結果は6UTでグリーン左奥にわずかにオーバー。「あれで距離が戻っていると確信できたんだと思います」。このホールはボギーとしたものの、キャディー目線では勝利へのターニングポイントとなった場面だった。

 一方の西村が勝利へのカギに挙げたのは続く7番パー4のバーディー。「6番で1・5メートルを外して流れが悪くなりそうなところでバウンスバックできたのは大きかったと思います」(西村)。残り130ヤードの2打目を迷うことなく9Iで5メートルにつけると、これを沈めた。

 その後は追う立場には本来似つかわしくない“危なげない”という言葉がしっくりくるような逆転劇。宮崎キャディーは「風だけは判断に迷うところが何度かあったんですけど、それが全部いい方にいってくれました」と振り返った。

 実力者が揃うミレニアム世代で一番乗りの国内メジャー制覇に、西村は「いつも刺激をもらっているので、同世代でお互い負けないように頑張っていければいいかなと思います」。序盤の不調を完全に脱し、世代を、そしてツアーを引っ張る活躍を見せそうだ。

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