女子ゴルフの国内メジャー「ワールドレディスサロンパス杯」最終日(9日、茨城・茨城GC東C=パー72)、13位から7打差を追ってスタートした今季5勝の稲見萌寧(21=都築電気)は66をマークしたものの優勝には届かず、通算11アンダーの2位に終わった。

 今年に入り9戦4勝と圧倒的な強さを見せてきた稲見は最終日の後半に入って猛チャージを開始。10、11番を連続バーディーとすると、13番パー4では2打目を70センチにつけてバーディー。さらに14番で3メートル、15番で6メートルを沈めて3連続バーディーを奪った。

 前日の3日目は上がりを3連続バーディーで締めており、大逆転の期待も高まったが、この日は3ホールともパー。「上位のスコアはそれほど伸びないだろうと思っていましたけど、差があったので優勝というより、どこまで行けるかという感じでやっていました」。結果的には勝った西村優菜(20=スターツ)に3打及ばなかった。

 今大会は初日、2日目に思うようにスコアを伸ばせず、34位での決勝ラウンド進出。「スタートダッシュのところで出遅れてしまったので、そこが今後の課題かなと思います」。

 これで今年は10戦4勝となったが、優勝を逃した最近2試合も3位、2位。賞金ランクでは古江彩佳(20=富士通)を抜いて2位に浮上するなど、勢いはまだまだ止まりそうにない。