プロとアマがペアを組んで変則フォアサムストローク方式でプレーする「第15回ダブルスカップ」(主催=植苗カントリークラブ、大会会長=太刀川恒夫)が25日、北海道の植苗CC(6452ヤード、パー72)で行われた。総勢52組104人が参加。朝から雨と冷たい風が吹く厳しいコンディションのなか、照屋貴之プロ&蛯名和明さんペアが4アンダーで大会史上初の連覇を果たした。

 インスタートの前半は我慢のゴルフで2バーディー、2ボギーのイーブン止まり。ところが迎えた後半で、蛯名さんが「前半もアンダーで回ってもおかしくなかった」と胸を張る攻めのゴルフがバーディーラッシュを生み出す。

 後半のスタートホールとなる1番パー4で、幸先良くバーディー発進。その後2つボギーがあったが、昨年アルバトロスを記録した7番パー5や照屋プロが12メートルのロングパットを沈めた8番パー4など、ハーフで6バーディーの大爆発で前回覇者が偉業を手繰り寄せた。この勢いにはこの日ノーボギーの堅実なゴルフを披露した中山正芳プロ&小笠原一郎さんペアも2打及ばず。

 優勝した2人には昨年に続き、照屋プロに賞金50万円、蛯名さんには札幌―東京の往復航空券が贈られた。アマチュアながらプロを引っ張る蛯名さんと、最強助っ人を「人生の先生」と慕う照屋プロのペアは「来年も(優勝という)おもしろいネタを提供します」と前人未到の3連覇に自信をのぞかせた。