上田桃子復活Vの裏に親子ゲンカ

2014年08月26日 11時00分

 ゴルフの国内女子ツアー「CATレディース」最終日(24日、神奈川・大箱根CC=パー73)、3打差の2位でスタートした上田桃子(28)が69のラウンドで9アンダーとし、逆転で3年ぶりのツアー10勝目を挙げた。シードを失い米ツアー撤退を余儀なくされた元女王復活の裏には、母・八重子さん(64)との大ゲンカがあった。


「これで終わりじゃないんで」。上田は涙を見せなかった理由をこう説明した。目標に掲げるのは同じ熊本出身の先輩・不動裕理(37)が2003年に挙げた年間10勝。「不動さんのすごさを年々感じるようになった。だからこそ最多優勝を目指したい」とぶち上げた。


 実は、家族や親しい関係者の前では数か月前にこの目標を口にし、それが母娘ゲンカの原因になっていた。「聞いてすぐに『バカじゃないの?』って言ったんです。誰だって、そう思うでしょう?」(八重子さん)。昨季の賞金女王・森田理香子(24=リコー)が年間4勝だけに、確かに高過ぎる目標だ。


 しかも、当時の上田は開幕から6試合で4度の予選落ちと絶不調。横峯さくら(28=エプソン)の「OKラインを下げる」という言葉がはやっていたこともあり「あんまり高い目標を立てて自分にプレッシャーをかけるより、もっと楽にゴルフをしてほしい」という親心からの言葉だった。
 ところが、上田はこれに猛反発。「『子供が頑張ろうとしているのに応援しない親がどこにいるの?』なんて言われましたよ」。居合わせた関係者が仲裁に入るまで、かつてない口ゲンカは収まらなかったという。


 それでも、目標を変えることなく見事に復活。八重子さんを「賞金女王になった07年は5勝だったけど、プレーオフ負けも3つあった。そう考えると不可能ではないのかも」と納得させた。


 考え方は人それぞれ。上田には大きな野望を持つ方が性に合っていることは間違いなさそうだ。