男子ゴルフの「マスターズ」で日本人初のメジャー制覇を達成した松山英樹(29=LEXUS)が14日に「凱旋会見」を行い、一挙手一投足が注目されることになる今後に気をつけることを語った。

 グリーンジャケット姿で登場した会見は、前日に帰国後の自主隔離期間中ということで、リモート形式で行われた。

 2週間は人と接触することはなく、その後は5月に入ると13日開幕の「AT&Tバイロン・ネルソン」。さらに翌週のメジャー「全米プロ」に出場予定なので、国内で人目に触れる機会はほとんどない。

 とはいえ米国でも「マスターズ覇者」ということで「これまでより注目されるので、良くない行い、クラブを叩きつけたりとかしてたのでそれをないようにしたいです」と冗談交じりに話した。

 妥協を許さない性格のために自分に怒ることもしばしば。「マスターズ」前週の「バレロ・テキサスオープン」では初日に首位を1打差の好発進をしながら30位に終わった2日目以降のふがいなさに「キャディーに当たったりとかして何をやってるんだろう? と思っていた」と明かす。
 それが「マスターズ」の開幕前日の練習で「行けると思った」好感触をつかみ、それを維持するために心に波を立てず、ミスを受け入れてプレーすることを決意。終始柔和な表情でプレーしたのが印象的だったが、それが最終日のプレッシャーの中でボギーを叩いても自分に怒ることなく勝利につなげることができたといえる。

 それだけに今後は怒らないヒデキになる、かというと「自分に優しく、はわからないけどマスターズの週で良かったのは忘れないようにしたいと思います」と微妙にはぐらかしたが、この日の会見でも見せていた笑顔で今後も好結果を出してほしいものだ。