男子ゴルフの海外メジャー「マスターズ」(11日=日本時間12日)を日本人として初制覇した松山英樹(29=LEXUS)が今夏の東京五輪で大役に抜てきされる可能性を海外メディアが報じている。

 スペイン紙「マルカ」は、合計13勝(日本ツアー8勝)も約4年間も勝利のなかった松山について「英語を話さないゴルファーが後ろに倒れることはなかった」と、快挙をたたえた上で「7月23日の東京五輪の開会式で国旗を掲げるパスポートになるかもしれない」と、ビッグタイトルを手にした功績から日本選手団の旗手を務める可能性を伝えている。

 すでに英紙「デーリー・メール」は「人生を一変させる勝利をアピールすることができた」とし、「マスターズ」3勝を含むメジャー通算6勝を挙げた〝レジェンド〟のニック・ファルド(63)が「彼はこの後、東京五輪の聖火に火をつけるだろう」と話したと報じている。

 海外メディアがこぞって東京五輪の大役抜てきに焦点を当てているのも、それだけの偉業を成し遂げた証しだろう。スペイン紙「アス」は「松山はすでに日本のアイドルだったが、この瞬間から彼は神に近づくでしょう」と指摘するなど、ゴルフ界の頂点に立ったことで世界からの注目度がさらに高まっている。