プロゴルファーの金谷拓実(22=東北福祉大)が、太平洋クラブとスポンサー契約を締結したことが31日に発表された。期間は3月1日から5年間。この日リモートで会見した金谷は、メジャー4勝の元世界ランキング1位、ブルックス・ケプカ(30=米国)のように、欧州ツアーからトップをめざす青写真を語った。

 2019年11月に、太平洋クラブ御殿場コースで開催された「三井住友VISA太平洋マスターズ」で史上4人目のアマチュア優勝を飾った金谷。そのコースなどを保有する太平洋クラブがスポンサーとなったことに「自分が世界一をめざすことを応援してくださって、サポートしていただけることになってうれしく思う」と話した。

 今後は4月15日開幕の国内ツアー2021年初戦「東建ホームメイトカップ」に出場。さらにその先には、欧州ツアーを経て米ツアーに行く意向を明かした。

 金谷は「3年で『レース・トゥー・ドバイ』(欧州ツアーの年間ポイントランク)1位を獲得して、それからPGA(米ツアー)に行きたい」と語る。同世代の選手が欧州を皮切りにレベルアップしていく様子に刺激を受けたのが理由。ちなみに、近年このパターンで世界のトップになったのがケプカだ。

 フロリダ州立大時代には「全米オープン」に出場したこともある(予選落ち)ケプカは、12年にプロ転向して最初に主戦場にしたのは欧州の下部ツアーだった。

 同年9月に初優勝すると、翌13年は3勝。これで欧州ツアーに昇格すると14年に1勝。この年は16試合出場した米ツアーでも2度のトップ10入りなどでランク125位以内相当のポイントを獲得して14~15年シーズンの出場資格を得た。

 15年の「フェニックス・オープン」で米初V。17、18年は「全米オープン」を連覇。18年は「全米プロ」にも勝つと、10月には念願の世界ランク1位になった。

 ケプカはプロ転向した12年末のランクは436位だった。昨年10月にプロ転向した金谷の世界ランクは現在116位。ケプカにどこまで迫ることができるか。